Googleアナリティクスのセッション数とは?

今回はGoogleアナリティクスやアクセス解析での指標の一つである「セッション数」についてご説明します。

セッション数と他の指標との違いをしっかり理解してアクセス解析をしていきましょう。

目次

セッション数とは

セッション数とは、検索や広告からWebサイトに入ってきて、離脱するまでの一連の流れが行われた回数のことを指します。セッション数は、閲覧したページ数には関係しません。

サイトやアプリでユーザーが操作を行っている時間のことです。ユーザーが 30 分以上操作を行わなかった場合、それ以降の操作は新しいセッションと見なされます。 サイトを離れたユーザーが 30 分以内に同じサイトに戻ってきた場合は、同じセッションとして扱われます。

引用元:セッション – アナリティクス ヘルプ

以下の図を見てみてください。Aさんが9:00と13:00にサイトを閲覧し、Bさんが16:00に同じサイトを閲覧しました。この場合、Aさんのセッション数は2、Bさんのセッション数は1で、合わせるとセッション数は3になります。

Googleアナリティクスにおけるセッション数

このように、セッション数はアクセスしたページ数ではなく、ユーザーが何回、サイトにアクセスしたかを表す指標なのです。

セッション数、訪問数、流入数の違い

訪問数、流入数はセッション数の別名であり、同じ意味です。

上記の言葉は全てユーザーがサイトに来た回数を指します。

セッション数の目安・平均

セッション数などのアクセスデータはサイトのジャンルなどによって様々なので 一概にどのくらいが目安だといった事は言えませんが、例としてこのブログの月間セッション数を下に示します。

アナトミーブログの月間セッション数

現時点での月間セッションはだいたい14,000くらいです。

なお、ブログの場合、セッション数はPV数の80%~90%くらいになることが多いです。

セッション数の単位

セッション数は前述したとおり、「ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの一連の流れ」を1つの単位としてカウントしています。

セッション数の計算方法

先ほど「セッション数はユーザーがサイトにアクセスした回数」と説明しましたが、もう少し詳しく解説します。

ユーザーごとにセッション数がカウントされる

セッション数はユーザーごとにカウントします。例えば、サイトのセッション数は、サイトを閲覧したユーザーの訪問回数をすべて合計した値ということになります。

また、Googleアナリティクスにおける「ユーザー」は「人」を表すのではなく、「人」が操作しているブラウザを表します。例えば、AさんがPCブラウザとスマホブラウザを使って同じ時刻にサイトへアクセスした場合、2つのセッションとしてカウントされます。

最終アクセスから30分以上経過した後は別セッションとしてカウントされる

ページを表示させてから30分以内に次のページにアクセスする操作を続けている限り、同じセッションが維持されます。一方、ページを表示させてから30分経過してから、ページにアクセスした場合は別のセッションとしてカウントします。

例えば、9:00から9:20までの間、10分ごとにページを閲覧し続けた場合、1セッションとカウントされます。40分後、10:00から10:20までの間、10分ごとにページを閲覧し続けた場合、1セッションとカウントされます。合計2セッションになります。

なお、ページビュー(ページを閲覧すること)が発生せず、イベントが30分以内に発生した場合も、同じセッションとみなされます。ページ遷移が発生しないSPA(シングルページアプリケーション)の場合でも、ユーザー操作に応じてイベントが発生し続けていれば、セッションは維持されます。

セッション継続時間(セッションタイムアウト)はデフォルトが30分ですが、Googleアナリティクスの設定で変更もできます。ただし、指定可能な時間は、1分から4時間までです。

1日ごとにセッション数がカウントされる

Googleアナリティクスの集計処理上、セッション数は1日ごとに計算されます。そのため、0:00ですべてのセッションはいったん終了します。日付をまたいでアクセスした場合は、0時以降は別セッションとしてカウントされます。

例えば、23:30 から 0:30までの間、10分ごとにページを閲覧し続けると、2セッションとカウントされます。

別のキャンペーンソースから流入すると別セッションとしてカウントされる

ユーザーがサイトにアクセスしたのち、異なるキャンペーン経路でサイトに流入した場合、必ず別のセッションとみなされます。30分ルールは適用されません。

例えば、まずGoogle検索でサイトAにアクセスします。その10分後に別サイトBに張られたリンクからサイトAに再びアクセスした場合、2セッションとしてカウントされます。


参考:https://support.google.com/analytics/answer/2731565?hl=ja

セッション数と閲覧開始数の違い

閲覧開始数とはそのページで何回セッションが始まったかを示す指標です。

つまりサイトの全ページの閲覧開始数の合計はサイトのセッション数と同じになります。

ただし以下のような場合は必ずしも同じ値にはなりません。

セッション数はセッションの最初のヒットで加算されますが、閲覧開始数はセッションの最初のページビュー ヒットで加算されます。

セッションの最初のヒットがページビューでない場合は、セッション数と閲覧開始数に違いが出ることがあります。

引用元:アナリティクスの Google 広告クリック数、セッション数、ユーザー数、閲覧開始数、ページビュー数、ページ別訪問数の違い – アナリティクス ヘルプ

セッション数とPV数(ページビュー数)の違い

PV数(ページビュー数)とはページが読み込まれた回数のことを表しています。

ページビューとはブラウザにページが読み込まれる(再読み込される)ことです。ページビュー数は、閲覧されたページの合計数として定義される指標です。

引用元:ページビュー – アナリティクス ヘルプ

たとえばAさんがページA→B→Cと順番に閲覧し、離脱したとします。

Googleアナリティクスにおけるセッション数とPV数の違い

この場合サイトのPV数は「3」カウントされますがセッション数は「1」しかカウントされません。

セッション数とユーザー数(UU数)の違い

ユーザー数(UU数)とはそのページを何人のユーザーが閲覧したかを表しています。

「ユーザー数」指標と「アクティブ ユーザー」指標には、お客様のサイトやアプリを閲覧または操作したユーザーの数が表示されます。

引用元:ユーザー指標でユーザーをどのように識別するか – アナリティクス ヘルプ
Googleアナリティクスにおけるセッション数

上の画像の例ではAさんがサイトを訪問し、30分以上が経過した後にまたサイトに訪問しています。その後Bさんがサイトを訪問し離脱しました。

この場合セッション数は「3」になりますが、ユーザー数は「2」になります。

ただしGoogleアナリティクスの「ユーザー」は「人」を表すのではなく、人が操作している「ブラウザ」を表しています。

訪問した時と違う「ブラウザ」を使用していた場合ユーザー数はセッション数と同じ「3」になります。(違うPCやスマートフォンを使用していた場合も同様)

セッション数とPV数、UU数の違いはオンラインセミナーで詳しく解説しています。
アクセス解析の基本的な考え方やよく使う指標についても解説しているので、是非ご参加ください。

Googleアナリティクス・サーチコンソールを学ぶ!はじめてのアクセス解析セミナー

セッション数とクリック数の違い

Google広告での「クリック数」とはユーザーが広告をクリックした回数のことです。

一見「セッション数」と同じ意味に思えますがまったく別の指標です。

「クリック数」と「セッション数」は別々の指標である

Google 広告では「クリック数」が集計されますが、アナリティクスでは「セッション数」が集計されます。 たとえば、ユーザーがブラウザを閉じることなく 30 分以内に広告を 2 回クリックした場合、アナリティクスでは 1 回のセッションとして記録されます。 これは、ユーザーがサイトを離れてすぐに戻った場合でも同様です。 具体的には、広告を 1 回クリックした後、[戻る] ボタンをクリックしてもう 1 回広告をクリックした場合、 アナリティクスでは 1 回のセッションとして記録されますが、Google 広告では 2 回のクリックとして記録されます。

引用元:アナリティクスの Google 広告クリック数、セッション数、ユーザー数、閲覧開始数、ページビュー数、ページ別訪問数の違い – アナリティクス ヘルプ

Googleアナリティクスでセッション数を確認する方法

Googleアナリティクスでセッション数を調べる方法は、以下のように3通りあって、「何の」セッション数を知りたいかによって確認方法が変わります。

サイト全体のセッション数を知りたい場合

  1. [ オーディエンス > 概要 ] をクリック
  2. [ サイト全体のセッション ] が確認できる
Googleアナリティクスでは「ユーザー」レポートからサイト全体のセッションが確認できる

参照元ページのセッション数が知りたい場合

  1. [ 集客 > すべてのトラフィック > 参照元/メディア ] をクリック
  2. [ 各参照元のセッション ] が確認できる
Googleアナリティクスでは「集客」レポートから参照元別のセッション数が確認できる

各ページのセッション数が知りたい場合

  1. [ 行動 > サイトコンテンツ > すべてのページ ] をクリック
  2. [ 閲覧開始数 ] が各ページのセッションを表している
Googleアナリティクスでは「行動」レポートからページごとのセッション数が確認できる

このようにGoogleアナリティクスでは、同じセッション数でも、何のセッション数かによって、確認方法が変わりますので注意が必要です。

アナトミーでセッション数を確認する方法

GA4と連携できるWebサイト分析ツール「アナトミー」では、2つの方法でページごとのセッション数を簡単に確認できます。

まずは無料プラン(dashboardプラン)に登録すれば簡単に確認できる方法です。

  1. マイサイトでセッション数を確認したいサイトの「ダッシュボード」を選択
  2. 「登録URL」をクリック
  3. 確認したい記事の「詳細」をクリック(確認したいページが未登録の場合、URLを新規登録)
  4. 推移グラフをマウスオーバーすると過去4週分、1週間のセッション数を確認できる

次にstarterプラン以上で見ることができるタイルビューから個々のページのセッション数を確認する方法です。

  1. マイサイトでセッション数を確認したいサイトの「タイルビュー」を選択
  2. 「SS」ボタンをクリック

タイル上に各ページのセッション数が表示されます。

さらに特定のページのセッション数の推移も確認することができます。

  1. 「5週推移グラフ」のアイコンをクリック
  2. タイルをクリック
  3. 推移グラフをマウスオーバーすると過去5週分、1週間のセッション数を確認できる

このように、特定のページのセッション数を知りたい場合は「ダッシュボード」で、サイト内にあるページのセッション数を全体で見てから、それぞれのページのセッション数の詳細を知りたい場合は「タイルビュー」で確認できます。

アナトミーはGA4に対応しているので、GA4のセッション数を確認することができます。

セッション数を増やす方法

セッション数を増やす方法としては以下のようなものがあります。

・広告を運用して広告からの流入を増やす

・SEO対策をして検索からの流入を増やす

・外部のサイトから引用されるようなコンテンツを作成する。

・SNSを利用してサイトへの流入数を増やす

アクセス解析セミナーでも詳しく解説

「UU数・セッション数・PV数の違いがよく分からない」「PV数を増やすにはセッション数を増やせばよいの?」「セッション数が少ないんだけどデータが正しく取れているのかな?」といった疑問を解決できるセミナーを開催しています。

PV数アップのための改善例を知りたい方、Googleアナリティクスで正しくPVが分析できるようになりたい方、Googleアナリティクスが初めての方に最適です。

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まとめ

サイトのセッション数を把握することはアクセス解析においてとても重要です。しかし、Googleアナリティクスで調べるのは、ちょっと面倒という方は、一度「アナトミー」をお試しください。

もしも、参照元/メディアの設定がうまくいかない、などGoogleアナリティクスの設定に関して懸念点があれば、Googleアナリティクスの設定状況が診断できるサービスも含まれていますので、合せてお試しください。

GA4に対応したWebサイト分析ツール「アナトミー」

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